ユーザーガイド 1.5系 - 3.6 標準のアプリケーション

出典: OFWikiJa

[next] [prev] [up]

[編集] 3.6 標準のアプリケーション

OpenFOAMで提供されているユーティティは$FOAM_APP/utilitiesディレクトリの中にあり,コマンドラインでutilと打つことにより簡単にアクセスできます。名称は内容を記述するようになっており,例えば,magUは速度場のデータから速度を計算し,deasToFoamはI-DEASのフォーマットで書かれたデータをOpenFOAMのフォーマットに変換します。OpenFOAMで配布されている最新のユーティリティリストを表3.6に示しておきます。

前処理
boxTurb与えられたエネルギースペクトラルに適合し、自由に発散する乱流のboxを生成する
engineSwirlエンジン計算のために旋回流を発生させる 
FoamX(不明)
mapFields両ケースの時間ディレクトリの全ての場を読み込み、補間し、体積場を1つのメッシュから他のメッシュにマップする。並列・非並列のどちらのケースでも再構築せずに実行可能
setFields辞書でセルのセットを選択する
メッシュの生成 -- 5.3節参照
blockMeshメッシュを生成する
extrudeMesh既存のパッチやファイルから読み込んだパッチを押し出す
メッシュの変換 -- 5.5節参照
ansysToFoamI-DEASから出力したANSYSインプットメッシュファイルをOpenFOAM形式へ変換する
ccm26ToFoamCCMバージョン2.6のライブラリを利用してCCMをを変換する
cfxToFoamCFXメッシュをOpenFOAM形式へ変換する
fluentMeshToFoamFluentのメッシュを複数の領域と領域の境界の処理を含むOpenFOAM形式に変換する
foamMeshToFluentOpenFOAMメッシュをFluentメッシュ形式で出力する
gambitToFoam GAMBITメッシュをOpenFOAM形式へ変換する
gmshToFoamGmshによって書かれた.mshファイルを読み込む
ideasUnvToFoamI-DEAS .unv 形式メッシュをOpenFOAM形式へ変換する
kivaToFoamKIVA3vfグリッドをOpenFOAM形式へ変換する
mshToFoamアドベンチャーシステムによって作られた.msh形式を読み込む
netgenNeutralToFoamNetgen4.4によって書かれたNeutralファイル形式を読み込む
plot3dToFoam Plot3dメッシュ(アスキー形式)をOpenFOAM形式に変換
polyDualMesh(不明)
sammToFoamSTAR-CDSAMMメッシュをOpenFOAM形式へ変換する
starToFoamSTAR-CDPROSTARメッシュをOpenFOAM形式へ変換する
tetgenToFoamtetgenにより書かれた.ele .node .faceファイルを読み込む
writeMeshObjメッシュのデバッグのため:たとえばjavaviewで見れる、3つの別々のOBJファイルとしてメッシュを書く
メッシュの操作
attachMesh 指定されたメッシュ修正ユーティリティによって位相的に独立したメッシュを付加する
autoPatch ユーザーが指定した角度に基づいて外部面をパッチに分割する
cellSet ディクショナリでセルのセットを選択する
checkMeshメッシュの妥当性をチェックする
couplePatches 周期的なプロセッサのパッチを再編成する
createPatch 選択した境界面の外部にパッチを作成する。面は既存のパッチかfaceSetから選択する
deformedGeomPolyMeshを変位場Uと引数として与えられた尺度因子により変形させる
faceSet ディクショナリで面のセットを選択する
flattenMesh 2次元デカルトメッシュの前後の面を平らにする
insideCells 面の内側に中心があるセルを抽出する。面は閉じていて、個々に接続している必要がある
mergeMeshes 2つのメッシュを合体させる
mirrorMesh(不明)
moveDynamicMesh メッシュの動作と位相変化のユーティリティ
moveEngineMeshエンジンシミュレーションのためにメッシュを動かすソルバ
moveMeshメッシュを動かすソルバ
objToVTK obj 線(面ではない)のファイルを読み込み、vtkに変換する
patchTool(不明)
pointSet ディクショナリで点のセットを選択する
refineMesh 複数の方向にあるセルを細分化する。-allオプションを適用してすべてのセル(3次元には3次元細分化を;2次元には2次元細分化を)を細分化するか、refineMeshDictの-cellSet to refineを読み込んでいくつかの方向を細分化する。
renumberMesh行列の帯幅を狭くするためにセルリストに順番を付け直す。全てのタイムディレクトリから全ての計算領域を読み込み、順番を付け直すことで行う  
rotateMeshメッシュおよび場を方向n1から方向n2へと回転させる
splitMesh 内部の面の外面を作ることでメッシュを分割する。attachDetachを用いる
splitMeshRegions メッシュを複数の領域に分割し、それらを連続したタイムディレクトリに書く。各領域は、セル-面-セルと辿ることによって届くことができる領域として指定される。meshWaveを使用する。平行して動くことはできるが、テストはされていない
stitchMeshメッシュを縫う
subsetMeshcellSetに基づいたメッシュの区分を選択する
tetDecomposition面とセルの中心の分解を利用してメッシュを4面体に分解する
transformPointsオプションにしたがって、polyMeshディレクトリのメッシュの点を変形させる。
zipUpMesh有効な形をもった全ての多面体のセルが閉じていることを確実にするために、ぶら下がった頂点を持つメッシュを読み込み、セルを締め上げる
画像の後処理 -- 6章参照
ensight76FoamExec変換せずにOpenFOAMのデータを直接読むためのEnSight 7.6のモジュール
paraFoam(不明)
データ変換の後処理 -- 6章参照
foamDataToFluentOpenFOAMデータをFluent形式へ変換する
foamToEnsightOpenFOAMデータをEnSight形式へ変換する
foamToFieldview9OpenFOAMのメッシュをバージョン3.0Fieldview-UNS形式(バイナリ)へ変換する。Fieldviewリリース9のレファレンスマニュアルで付録D(体系化されていないデータの形式)を参照してください。Fieldviewリストのuns/write_binary_uns.cから各種借用する
foamToGMV形式の出力をGMVで読めるファイルに変換する。http://www-xdiv.lanl.gov/XCM/gmv/から入手できるバイナリを用いて後処理を行う
foamToVTKレガシーのVTKファイル形式のライター。volScalar, volVector, pointScalar, pointVector, surfaceScalar場を操作する。メッシュの接続形態が変化する。asciiとバイナリの両方が用いられる。一度の操作で書き出す。部分集合だけを書き出す。セルが自動的に分解する。vtkによって操作されたため分解された境界上の多角形である
smapToFoamSTAR-CD SMAPデータファイルをOpenFOAMの計算領域の形式に変換する
速度場の後処理
Coプログラムを書く上で設定可能なグラフ
divU 各時間の速度場Uの発散を計算し、書き出す
enstrophy 各時間の速度場Uのエンストロフィーを計算し、書き出す
flowType 各時間の速度場UのflowTypeを計算し、書き出す
Lambda2 各時間の、速度勾配テンソルの対称、非対称部分の正方形の合計のうち2番目に大きな固有値を計算し、書き出す
Mach 各時間の速度場Uのローカルマッチ番号を計算し、書き出す
magGradU 各時間の速度場Uの計数規模を計算し、書き出す
magU 各時間の速度場Uの勾配の計数規模を計算し、書き出す
Pe 各時間のファイの場から得られるsurfaceScalarFieldとしてPe番号を計算し、書き出す
Q 各時間の速度勾配テンソルの2番目の不変条件を計算し、書き出す
streamFunction 各時間の速度場Uの流れ機能を計算し、書き出す
Ucomponents各時間の速度場Uにおける各要素について、Ux,Uy,Uzの3つのスカラー場を書き出す
uprime 各時間のuプライム(構文解析失敗 (texvcプログラムが見つかりません。math/READMEを読んで正しく設定してください。): sqrt{{\frac{2}{3}}{k}}

)のスカラー場を計算し、書き出す

vorticity 各時間の速度場Uの渦巻き運動を計算し、書き出す
圧力場の後処理
R 現在のステップについてのレイノルズ圧力Rを計算し、書き出す
Rcomponents 各時間のレイノルズ圧力Rの6つの要素のスカラー場を計算し、書き出す
stressComponents 各時間の圧力テンソルsigmaの6つの要素のスカラー場を計算し、書き出す
壁の後処理
checkYPlusデータベースの各時間について、全ての壁のパッチに対するyPlusを計算し、リポートする
wallGradU 壁におけるUの勾配を計算し、書き出す
wallHeatFlux volScalar場の境界面として全てのパッチに対する熱フラックスを計算し、書き出す。そして全ての壁に対する不可欠なフラックスも書き出す
wallShearStress 現在のタイムステップで壁の受ける応力を計算して書き出す
yPlusLES LESのために壁近傍のセルのyplusを計算する
パッチの後処理
patchAverageすべてのパッチにわたって領域の平均を計算する
patchIntegrate すべてのパッチにわたって領域を融合する
様々な後処理
engineCompRatio幾何的圧縮の係数を計算する。BDCとTCDで体積を計算するので、バルブと非有効体積があるかどうか注意すること
postChannel チャンネル流計算のポストプロセスデータ
ptot 毎回、全圧を計算する
sample 展開スキームを選択し、計算領域をサンプリングする。その際、オプションをサンプリングしてフォーマットをかき出す
sampleSurface 並行処理の際に表面をサンプリングする。(ただし、点は結合しない)
wdot wdotを毎回計算し、書き出す
writeCellCentres 3つのコンポーネントを、閾値化してポストプロセスで使えるようにvolScalarFieldsとして書き出す
並行処理 -- 3.4節参照
decomposePar Openformの平衡計算のためにケースのメッシュと計算領域を自動的に分割する
reconstructPar Openformの平衡計算のために分割したメッシュと計算領域を再構成する
reconstructParMesh 幾何情報のみを使ってメッシュを再結合し、あとでreconstructParが計算領域を再構成できるように点/面/セルprocAddressingに書き込む
熱物理に関連したユーティリティ
adiabaticFlameT 与えられた燃料の種類・燃焼していない気体の温度と平衡定数に対して断熱状態の炎の温度を計算する
chemkinToFoam CHEMKIN 3の熱運動と反応のデータファイルをOpenFormのフォーマットに変換する
equilibriumCO 一酸化炭素の平衡状態を計算する
equilibriumFlameT 与えられた燃料の種類・燃焼していない気体の温度と平衡定数に対して酸素、水、二酸化炭素の分離の影響を考慮して平衡状態の炎の温度を計算する
mixtureAdiabaticFlameT与えられた混合・温度に対して断熱状態の炎の温度を計算する
エラーの推量
estimateScalarError 標準フォームによるスカラー輸送方程式の解の誤差を予想する
icoErrorEstimate 非圧縮性層流CFDアプリケーションicoFormの解の誤差を予想する
icoMomentError 非圧縮性層流CFDアプリケーションicoFormの解の誤差を予想する
momentScalarError 標準フォームによるスカラー輸送方程式の解の誤差を予想する
様々なユーティリティ
foamDebugSwitches すべてのライブラリーのデバッグスイッチを書き出す
foamInfoExec ケースを調べ、スクリーンに情報を表示する

表 3.6: 標準ライブラリユーティリティ

[next] [prev] [up]