ユーザーガイド 1.5系 - A.4 ケースサーバー

出典: OFWikiJa

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[編集] A.4 ケースサーバー

caseブラウザからケースを開くと、ケースサーバが起動します。 図5.14に示すように,ケース画面にディレクトリのツリーが表示されます。 ユーザーはケース画面の底部にあるタグを用いて新規のcaseとケースブラウザのやりとりを行うことができます。 ディレクトリのツリーには,トップレベルの3種類の入力項目があります。

  • Dictionaries ケースのコントロールと物理特性を設定するdictionariesを持っています。
  • Fields フィールドの初期条件と境界条件を設定します。
  • Mesh メッシュの読み込みとインポート,メッシュのパッチに関する境界条件を設定します。

図A.14: ケースサーバのウィンドウ

[編集] A.4.1 既存のメッシュのインポート

ケースにはメッシュが必要であり,そのメッシュは5.3節で述べているblockMeshユーティリティを使うか、あるいはOpenFOAMのメッシュ変換機と結合したサードパーティのソフトウエアを用いて作成されます。 OpenFOAMのメッシュはケースのconstant/polyMeshディレクトリに以下のものとして保存されます:boundary,cells等のOpenFOAMのメッシュを構成するファイル;OpenFOAMのメッシュを作成するためにblockMeshDictが使うblockMeshDictファイル;あるいはその両方があります。 図A.15に示すように,ユーザーはこれらすべてのファイルをImport Meshファンクションを使って既存のconstant/polyMeshディレクトリからそれぞれのcaseにインポートします。

図A.15: OpenFOAMのメッシュのインポート

[編集] A.4.2 メッシュの読み込み

constant/polyMeshディレクトリの中に、直接インポートされた,またはblockMeshかメッシュの変換ユーティリティにより生成されたメッシュファイルが存在すると、Read Mesh&Fields機能を用いてcaseサーバにこれらを読み込むことができるようになります。

図A.16: OpenFOAMメッシュの読み込み

この機能を試すには,チュートリアルの例のいずれかのファイルを開き,A.4.8節で述べているblockMeshユーティティを使ってメッシュを生成する必要があります。

[編集] A.4.3 境界のパッチの設定

図A.16に示すように,Read Mesh& Fieldsファンクションを実行した後は,directoryのツリーはメッシュに関する境界のパッチのリストを表示するようになります。その後,パッチをハイライトさせ,DefineBoundary Type機能を選択することにより,物理的な境界条件をパッチに合わせることができます。

図A.17: 物理的境界条件の選択

これにより、編集パネルの中にpatch description(パッチの記述)画面が表示されます。 図A.17のイラストに示すように,Boundary Typeの表示の右側の. . .ボタンをクリックすることにより,物理的な境界条件のタイプを選択することができます。特定のソルバに利用可能な物理的な境界条件のタイプのリストが画面に現れます。リストから選択して、OKをクリックすると、ウィンドウは閉じ、patch description画面に戻ります。物理的なBoundary Typeの表示の下には、ソルバの初期変数や解析時のそれらのパッチタイプ、または境界条件をリストした表があります。このとき、二次元のケースにおいて一列に並んだ前後のパッチがempty typeになるように注意してすべてのパッチに対して物理的な境界条件のタイプを選択します。

[編集] A.4.4 領域の設定

いったん全ての物理的なパッチタイプを決定すると、いつものようにハイライトさせて右クリックするかアイコンをダブルクリックすることによって選択される領域は、Edit Field機能を使って編集できます。

図A.18: 領域の編集とパッチ条件の設定

Edit Field機能は図A.18に示すように編集パネルに領域画面を表示します。表は4.2.8節で概説した各領域で必要な一連のデータ値を記載しており、internalFieldやreferenceLevel、そして物理的タイプの決定に必要な1個以上のパッチに対応する全ての値が記されています。物理的なパッチタイプの仕様の変化に対応するためにパッチリストはアップデートされることに注意してください。値を変える時にはValue欄の入力箇所をクリックします。図A.18では例としてmovingWallという名のパッチで(1,0,0)m/sの等速度の設定を示しています。

[編集] A.4.5 辞書の編集

図A.19:辞書画面の例:controlDict

辞書のデータは編集可能です。辞書は図A.19に示すcontrolDictや4.3、4.4、4.5でそれぞれ示したfvSchemesやfvSolution、そしてマテリアルプロパティの元となるものを含んでいます。辞書は右欄にデータ入力箇所を持つ表形式の入力となっています。入力箇所をクリックすることで値を直接編集でき、また同じ方法により値が編集可能なサブ辞書を開くことも出来ます。例えば図A.19のapplicationClassのように灰色で表示された入力箇所は編集できないので注意してください。また入力箇所によってはSelection Editorから選択することもあり、この場合には選択された入力欄は緑色にハイライトされます。

[編集] A.4.6 データの保存

ボタンバーからSave Case機能を選択すれば、ケースへの変更を保存できます。辞書や領域、メッシュのデータが保存されます。

[編集] A.4.7 ソルバの実行

ソルバは2つの方法から選択して実行できます。フォアグラウンドですぐに実行したい場合は、ボタンバーからStart Calculation Now機能を選択します。詳しい情報の表示なくOpenFOAMソルバはすぐに実行されます。

一方、ボタンバーからstart Calculation機能を選択することもできます。これは図A.20に示すようにRun Applicationの画面を表示します。

図A.20:Start Calculation機能を使ったソルバの実行

Start Runボタンを押す前にバックグラウンドボタンをクリックすると、バックグラウンドでケースは実行されます。バックグラウンドで実行したケースの場合、途中経過はログテキストボックスで指定されたログファイルに書かれ、View Logボタンを押せば見ることが出来ます。

[編集] A.4.8 実行ユーティリティ

OpenFOAMには多くのユーティリティが供給されており、図A.21に示すようにケースサーバ画面でケース名アイコンをハイライトさせ、右クリックでユーティリティを含むメニューの階層を開くことで実行できます。

図A.21:ユーティリティの実行

図A.22の例ではblockMeshのユーティリティを選択すると、もしそのユーティリティに関連のある辞書があれば編集画面が開きます。必須のコマンドラインの変数は編集されているケースのデフォルト値に設定されています。ユーザーは表から任意の変数を選択できます。

図A.22:ユーティリティ辞書の表示

[編集] A.4.9 ケースサーバーの終了

ケースサーバ画面を閉じて、ケースブラウザに戻るためにはClose Caseボタンをクリックしてください。

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